んな驚くなよ綾さん。



俺なにげショックだよ…



「春、おはよ」
「こんにちは」
「もう昼!?やば…あたし寝過ぎだよね?!」



うん。
いつものこと。



「…………」
「綾?」



急に静かになって俺を見つめてくる綾。



「香水つけてくれてる」
「あぁ、うん。昨日綾がくれたヤツ」



「ありがと」
そう言って右手を俺に見せる。


薬指には、俺があげたリングが光っていた。



あー……
やっぱ右手かぁ。



畜生!!
もうすぐ絶対、左手につけさせてやる!!