始まりは雷が小学四年の時だった。

「ねー父さん俺明日引っ越すの?」

「うん。でも三年だけだよ。三年したらまたこの家に戻ってくるよ。母さんもそろそろ実家に戻らないと寂しいでしょ」

そう、
雷は日本とロシアのハーフ。

「そーなの?なら良かった!」


雷の父と母は大企業の会社の社長で分け合って海外に場所を移す事になった。

三年だけ…




「喜一俺明日海外に引っ越す事になった」

「はーーー!?マジかよ!俺雷と離れんの寂しい」

「でも三年だけだってよ!三年したら戻って来るって!」

「まぁ寂しいけど元気でな!!そっち楽しくなってこっち忘れるとか無しだぞ!絶対戻って来いよ!」

「ねーよ!約束だ!」

「元気でな!」

「お前もな!」

雷と俺は最後に会話を交わし次の日海外に飛び立った。