「樹。今日、うちでゲームしよーぜ!!」
「悪い。今日はバイトだから…」

バイトというのは
殺し屋の仕事のことだ。


「えー…最近、バイトなんか行ってなかったじゃんかぁ~。
せっかく新しいの買ったのに。」
「すまん。」
「新しいバイト?」
「いや、前やってたヤツ。」
「ふぅ~ん。
じゃぁ、俺にも紹介してよ!!そのバイト」
「えっ!!?
いや、悠眞には無理だよ。」

人殺しの仕事なんて…
悠眞には絶対できねぇだろ。
いや、悠眞じゃなくても
普通の神経のヤツには不可能だ。

「そんなの分かんないじゃん!!」
「ホント…結構ハードだし…。」
「平気平気♪」
「そ、それに
変な服とか着させられるし…」
「へ、変な服!!?」
「そう!!マニアックな服をずっと着るんだ。しかも、あっち系の人やそっち系の人も出入りするんだ。」
「…あっち系って…………?」
「……………。」
「おい!!黙るなよー(ToT)」
「じゃ、またな。」
「おい~樹~」



俺は悠眞を無視して家に帰った。