ポツ…ポツ…ポツポツ
「やっべ!雨降って来た」
鞄を頭に乗せ、
なんとか雨を
遮ろうとする。
雨が乾いていた道を
水玉模様に埋めていく。
雨の音も、
ザーザーという音に
変化し、
道は水玉模様どころか
全て雨が埋め尽くして
しまった。
「やっぱ無理っぽいな。雨宿りすっか」
さすがに諦め、
たまたまあった
バス停で雨宿りする。
「お!結構止んできた」
15分ほど雨宿りすると
雨が弱くなってきた。
「つか、俺の携帯ヤバいよな…。防水じゃねーし」
今起こっている状況に
気付く。
「もー行くか」
ダッシュで
学校まで走る。
携帯…無事な訳ねーよな。
最悪の事態を想像しながら
全力疾走する。
「…裏門から行くか」
中庭は、裏門から
行った方が近い。
「はあ…はあ…」
だんだん、
息も上がってきた。