あ…もしかして
私ほんとに
ひどい顔してた!?
思わず持っていた
シャーペンを置き、
頬を両手で触る。
まあいーや、
どうせイケてなんか
いないんだし、
上等じょーとー。
再びシャーペンを握り
黒板を見る。
…………?
右から熱い視線を
感じる。
ふと右を見てみると、
例の彼がこっちを
キレイな目で
見ている。
…ほんとキレイな目で。
茶色でアーモンド
みたいな形の目。
そらすのが
勿体無くなった。
すると、
彼がニッコリ笑った。
「あんた、面白いね」
私?が面白い?
やっぱりこの顔が!?
また頬を触る。
「ちげーよ!顔じゃなくて、行動ー」
「なんだ、行動か…。って、はい?」
一度戻しかけた顔を
再び彼に向ける。
彼は相変わらず
私の顔を見ながら
ニッコリ笑っている。
「あの…そんなに面白い?」