俺はパソコンから目を離し、そっと香織の様子を眺めた。
お茶碗に入った白いご飯を手に取り、おいしそうに口に入れていく香織。
…とりあえず、元気そうだな。
彼氏と別れてまだそんなに日は経ってないし、家族や幼なじみとの問題もある。
俺は会えなかった時、何となく香織を思って心配していたのだが、もりもりご飯を食べる様子を見て、ほっとした。
「…あっ!!カズくん、ちゃんと高野豆腐食べてくれとる!!良かったわー。口に合わんかったらどなんしよう思っとったわぁ」
「え?ああ、あんなに薦められたらちょっと気になってな…」