「バレたなら仕方ないな。そう。俺は香織を利用してナンバー2にのし上がった」





うちの顔が、刺すような瞳にロックオンされる。





逸らしたくても逸らせない……、真っ直ぐ過ぎる視線。







「最初から俺は……、香織のことを愛していないよ」







背筋が凍りつくぐらい、ショウの言葉には感情が込もっていなかった。





蛍光灯でキラキラ輝く長い金髪の前髪からのぞく、冷たく光る瞳。






これが……、ショウの正体やったんや。






そう確信した途端、急に恐怖が芽生えてきて、うちはベッドの上で思わず後ずさりをした。