「触らんといて!!ショウ、うちのコト騙しとったんやろ?」 うちは思いっきりショウの手をはたいた。 カズくんの部屋中に、パンッという乾いた音が響く。 うちにはたかれ、痛みが走ったらしいショウの手が引っ込んだ。 うちはショウを睨みつける。 するとショウは、さぶいぼが出るぐらいに不気味な笑みを浮かべた。 あれだけ優しかったはずの瞳は、恐ろしいぐらいに冷たかった。