「舞衣まじで?!」

友里がTHE笑顔!って感じの笑顔であたしにきいてきた

「う…うん…あ!もしかしたらまだいるかも!」

あたしがそう言うと4人の乙女たちはすぐ席を立って走りだした


あたしはしょうがなくあとを追う

4人のスピードはすさまじいもので

あたしは中庭に着いたときには息が学校に来たときよりあがっていた


「どこ?!どこらへんにいたの?!!」

やばいほど疲れているあたしに容赦なくきいてくる

「えとねぇ…あっちの木の下かなぁ?」

「分かったありがと!あっちの木の下だって」

沙恵がみんなに声をかけ4人は走っていく


「元気だな~」

あたしも小走りでついていった


あたしが木の下まで来たころには


4人はもう間宮翔太を取り囲んでいた


「寝てるぅ~」

沙恵がうっとりした様子で言う

「いや、そりゃ寝るでしょ」

すかさずツッコミをいれる

「背高そ~180以上ありそうじゃない?」

今度は薫だ

「そう?あたしないと思うけどな~」

この前見たけど180もあるほどに見えなかったような…

「肌白いね~」

「ちょっと白すぎじゃない?」

間宮の肌は太陽に無視られてるんじゃないかと思うくらい白い

女子のあたしより全然白いと思う


「かっこい~」

「でもさ絶対ちゃらいよ」

「付き合いてぇな~」

「絶対浮気するよこの人!」

あたしの言葉を無視して4人は続ける

「超やばーい」

「あと手出すのはやそうだし――」


「うるっさいな舞衣はさっきからぁ!!!」


友里に怒鳴られちょっとびくっとした

「舞衣がどう思ってるか知らないけどあたしは間宮カッコイイと思うの!!」

「ごめん…」

ちょっと口を尖らせながら一応謝る

「超カッコイイじゃん間宮」

「そうだよ~ほんと分かってないねぇ舞衣は」

4人はそう言うと鼻で笑った


「ちょっ…なに今のー?!」

あたしがそう言うと丁度チャイムが鳴った