「あとでね!」

沙恵はそう言うと前を向いて座った


またもや太田に邪魔された

とりあえず朝学活が終わるまで待つしかない


「はい!じゃあ終わり!一時間目の準備しろ~」

数分後そう言って太田は教室を出ていった


「はい続き!結局誰がいたの?」

沙恵が勢いよく後ろを向いた

「さっきね、名前思い出した!」

「おぉ!誰?」

「間宮!間宮なんとかっているでしょ?その人!」

沙恵が固まって動かない

「あれ?いない…?」

あたしは苦笑いで沙恵を見た

「間宮翔太ぁあ?!」

沙恵が叫んだ

「え?沙恵どうしたの?」

「間宮翔太がどうしたって?」

沙恵の叫びを聞いて

友達の友里(ゆり)、薫(かおる)、真柚(まゆ)が集まってきた


「なに…?間宮って人そんなに有名人なの?」

あたしは尋ねた

「有名人ってゆーかかなり人気じゃん!」

薫が目を輝かせて言う

「そーなんだ…」

4人の勢いについていけない

「で?間宮翔太がどうしたって?沙恵?」

真柚が沙恵の肩を叩きながらきく

「中庭で寝てるの見た……」

「まじでーー?!?!!」

「羨ましいっ!」

3人は口々に言う




「って舞衣が!」


沙恵がそこまで言うと、3人の視線はあたしに向けられた