「はい、焼けたよー」

お母さんがトーストとココアを

テーブルに運んでくる

あたしは、まずココアを一口飲んで

トーストを手にとった

いつもどーりの朝ごはんを

いつもどーりのNEWS番組を見ながら食べる


あたしの朝はいつもと変わらない

本当に平凡な朝だった


平凡で楽しい学校生活を送る

それが当たり前だと思っていた


きっと今日も

いつもと変わらない日だと思っていた――