苦笑いの要。


まぁ確かに結構かけ離れてるとは思う。


「平和か、戦争か。どっちも捨てがたいから」

「そうか」

「要は……もし忙しくなかったらどこ行く?」

「忙しくなかったら……音楽関係」

「コーラス部?」

「……もしかしたら、そうだったのかもな」


またあの微笑みを見せた。


「要にとって、音楽ってなに?」


ふと、聞きたくなった。

音楽室の前にいた。

俺に音楽が好きかと聞いた。

理由がなければ、音楽関係の部活に入ると言った。


彼にとっての音楽は……とても大きな存在なんじゃないか、そう感じた。