気付けば卒業の時を迎えた。
泣いたり、笑ったり、感謝の言葉が飛び交っていた。
そんな中、俺は要と愛海ちゃんの姿を見つけ、話しかけた。
高校が別々になってしまったから、もうあまり会うことができなくなるだろう。
「要!よかったな、卒業できて」
「陸、俺はそんなに頭悪くねーよ」
「夏休みの宿題は最後までたっぷり取っておくタイプだろ?」
「お前もじゃん」
学校での最後の言葉を交わした。
こうして要と話すのが当たり前だったから、これから少しさみしくなる。
「陸ちゃん、卒業オメデト!」
「ありがとう、愛海ちゃん」