「……お前さぁ、それ何買った?」

「梅亜」

「俺に影響されて?」

「バッチリ」


なんと一週間しないうちにバレてしまった。


「まさか……全部集める気じゃ……」

「二年前のまで売ってないじゃん。アルバムで集める」


今まではテレビや店で梅亜の曲が流れても、そんなに気にしてなかった。

一番最初に買ったシングルも、曲は知ってた。

でも歌詞を読むとその世界に引き込まれ、歌と合わせると、その思いまで伝わってくる気がする。


それが心地よかった。


「要、梅亜のことどこまで知ってる?」

「ん?あぁ……まぁ大体」