美羽へ
本当に本当にありがとう。
美羽がいたから今のあたしがいるって言い切れるよ。
美羽がいたから生きてるんだよ。
あたしは死にたかったから。腐った人間だったから。

美羽はただ純粋に真っ直ぐに生きてて尊敬してた。
どうしてそんなにあたしのために尽くしてくれるんだろう。
どうしてそんなに優しいのだろう。
涙が出てくるくらい感動したよ。
あたしにはできなくてごめんね。

美羽も恋をしてあたしのこと少しは重荷に感じなくなったんじゃないかって安心してたんだ。
美羽の幸せだけを・・・願ってるつもりなだけだった。
本当は悩んでたんだよね。
なんであたし話きいてあげなかったんだろう。
美羽と向き合わなかったんだろう。
今思うと恥ずかしくなるよ。
美羽をずっとずっと守るって思ってたのに。
恩返ししたいって思ってたのに。

今、美羽はもうあたしの近くにはいない。
だからあたしは美羽の生きる希望になることはできなかったことになってしまう。
でもね、あたしは絶対に美羽の事を忘れないよ。
生きる希望になることよりも素晴らしいことを美羽にできるようになりたいから。
心はどこにいたって繋がっているよ。

ねえ美羽。
天国はどう?
そこはきっと、美羽を幸せにしてくれるよ。
あたしはここで美羽の生きれなかった分まで生きるからね。
空を見上げたら美羽の笑顔を思い浮かべるよ・・・。
だからずっとそこで笑っていてね。
いつか絶対会いに行くから・・・。
夏恋より