目の前を桜が散っていくのを
眺めていると

中庭に黒髪の人と金髪の人が
居るのが見えた


それと同時に

「キャー!!鷹科様よ!!!」
「白沢様も一緒にいるわ!!」

あちこちから有り得ないほどの
女子たちの悲鳴


そう、彼らはこの学校・・・

イヤ、この街で一番の人気者なのだ


原因はその容姿と立場にある

間近で見たことがないから
よく知らないけど

とにかくこの世の者とは思えないほど

カッコイイ・・・らしい


しかもこの街を仕切っている
リーダー的な存在で

喧嘩がとてつもなく強いらしい・・・


間近で見たことがある訳でもないから
カッコイイとかは
ハッキリとわからないけど、

ここから見ていても分かるくらいの

オーラと威厳がある。


まぁ、そりゃ人気だわな。。。


「はぁ・・・。」

でも、こんな時も私には
ただの暇で苦痛な時間にしかならない


他の子たちみたいに
あの人たちを好きになる事もない

正直一人の時間をこうやって
邪魔をされて良い迷惑だ


「空き教室行こ。」