後ろから低くとても澄んだ声が聞こえた。

目の前にはその声に固まって動かなくなった男たち。

「何をしていると聞いているんだ。
此処はそんなことをして許される場所じゃない。
さっさと立ち去れ。」

その声はとても落ち着いているのにどこか迫力があった。

すると
「すみませんでした!!!!」

私の腰を掴んでいた男たちは一目散にどこかに逃げて行った。