胸の高鳴りは苦しくなるくらい強まっていった。「忙しいのにゴメンね。何度も。」「別に忙しくないよ。」クールに返されてしまった。
「あのさ、もう一度会って話したいんだ。」「会ってどうするの?」「あのときのこと、中学のあのときのことについて話したいんだ。」かすかにみやびの小さな溜め息が聞こえた。「今さら会っても仕方ないよ。」みやびは冷たく言った。