「白バイだ。」俊ちゃんが叫んだ。二人は海の手前の海の家が連なる道沿いに走り出した。ライトが近づいてきた。私は道沿いにある松林の中に身を潜めた。透明人間だから隠れなくても良いのだが、条件反射で隠れてしまった。二人は海の家のせりだした入り口の下に隠れた。白バイが猛スピードで走って行った。うまく逃げられたと思った。しかし・・・