「で、このルイくんがどうかしたの?」

「アタシも顔は見たことなかったんだけどさ。…何でも、成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群の王子様らしいよ?」

「マジ?」

「うん。」

「ファンクラブまで在るって。何だっけ…ルイ様大好きクラブ」

「ぶっ…ネーミングセンスないっ…」

「ちょっと!このクラスにも会員いるんだからさぁ、控えて!」

「う、すみません…」





「テスト○付け終わったぞーっ!!今から配りますっ」





続々と皆呼ばれていく




「秋野ー!秋野咲っ」



あ、秋野咲とはさっきまで話してた私の親友、


咲と書いてさくとよむ、爽やか〜な名前。




「秋野、よくやった。また百点だっ!」




そう、いい忘れてたけど彼女は天才。勉強しなくても出来ちゃう子…




「よかったじゃん、咲。」

「ふふ、当然♪」

「ムカつく…」





「道重初音!」

「はいっ!」

「お前…」



や、やっぱダメだった?!



「ごめんなさいっ!」

「んで謝るんだよ笑 お前、52点。…すごいな!先生ビックリだよ。」

「ごめんなさ…ええ!?ウソ!先生マジ?」

「大マジだ。先生だって信じられなくて十回計算したし」