「初音〜。今日小テストあるけど…あんた大丈夫なの?」
「ウソっ?今日小テストあんの!?ヤバイ…」
「また赤点とっちゃうよ?」
「いや〜っ!!」
私は、道重初音。
よく、お嬢様っぽい名前だねとか、品がある名前だねとか言われるけど…
実際の私は全然違って
馬鹿だし…
なんか…なんか…
品とかもないし……
「初音?…は・つ・ね?」
「んぁ?何?」
我ながら、すっごい間抜けな声
恥ずかしいっ!!
「んぁ、じゃないわよ。あと3分で授業だから。…イコール、小テスト!」
「ええ?ウソ…!」
「ホント。だから、廊下でギャーギャー叫んでる場合じゃないと思うよ?」
「ですよね〜…」
「大体今日は、まだ2年になったばっかだから復習のテストだよ?…初音くらいじゃない?赤点」
「う…」
「あ、あと2分」
「やだぁ〜っ!!」
「…あの」