確かにそんなのもあったような気が……


「……てか、立川この学校の制服着てるけど、他校の生徒だし!」


「チッチッチッ!甘いね!カップル部門は、どちらかが他校生の可能性もあるから、パンフレットに書いといて、貰った人は了承って判断してんの♪」


「………でも、立川は…」


男嫌いだから、あんま目立ちたくないだろうし…


そう言おうとしたけど、誰かにワイシャツを引っ張られた。


「楓君、もういいよ…今さら遅いみたいだし」


「そそっ!もう投票終了しちゃったよ♪」


「何か、あと5分ぐらいで結果出るみたいだよ?」


立川が置かれていた紙を見て、言った。


「その通り!結果はこのステージと、あと放送でも伝えるから!」


確かに言われてみれば、さっきより人が増えている気がする…


「まじかよ…」


呟く俺に、池田は…


「1位になった人達は、ステージに上がって自己紹介してもらうことになってるから!二人ともここにいろよ?」


「お、おい!てか俺達、カップルじゃねぇし!」


俺がそう言った時には、もう池田はいなかった。