寝室を出て、リビングに行く。


そこには沢山の買い物袋を持った、裕子さんとママが立っていた。


「お帰り!早かったねぇ」


あたしがそう言うと、裕子さんが答えた。


「それが~、買い物してても拓海がイタズラとかしてないか心配で、早めに帰ってきたの!っていっても今5時ぐらいだけどね!」


うそっ!あたし、3時間近く寝てたみたい…


「拓海君なら、ぐっすり眠っていますよ!」


「あら、そう。ありがと、美鈴ちゃん!大変だったでしょ?拓海、落ち着きないから」


「はい、あっちこっち行っちゃって目が離せなかったけど、楽しかったですよ!」


ここであたし達の会話にママが入ってきた。


「美鈴もあと少ししたら、あんな風に毎日自分の子どもを育てるようになるわよ♪」


「な…何言ってるのっ!?あたしはまだまだ先だよ!」


「あら、分からないわよねぇ~裕子ちゃん!」


「そうねぇ、あと1·2年したら子ども出来たとか言いそうよね!ね、美鈴ちゃんは好きな人とかいないの?」


「あ、それあたしも聞きたい!美鈴、どうなの?」


二人の迫力に、あたしは思った以上に尻込みした。