「ハァ?性別…?…男と女?」


そう、クラスにはほとんどのヤツが男女で話していた。


中には、俺と同じくサッカー部のヤツもいる。


「だろ?その二人の関係は何だと思う?」


「う~ん、付き合ってるやつら?」


「やつら?じゃなくて、100%そうなの!」


「…?だから何言いたいんだよ?」


「俺が言いたいのはなぁ!このままお前が部活引退したら、その後の高校生活に何も残らないんじゃないかってこと!」


「まぁ、たしかにそうだな…」
「だから、俺が手を打った!感謝しろよ?」


一輝がニヤリと笑ったのを見て、俺は嫌な予感がした。


「え、お前何やってくれちゃったの?」


「まぁまぁ!聞いて驚くなよ?
お前、俺の彼女の友達とメールしろ!」


「はぁ~~??何で?俺が?」


「じゃあ、聞くけどお前、女と付き合ったことある?」


「…ない」


「だろ?このまま誰とも付き合わずに一生終わらせるわけ?」


「う゛。それは…だけど、今女なんかとメールしてるほどヒマじゃねぇし!」


「いいや!これは決定事項だから!お前に有無を言う権利はない!」


ハァ~…


何だよ、それ…


俺、これからどうなっちゃうの?