一輝と図書館に勉強に来ていた俺。


一息つこうと自販で飲み物を買っていると、美鈴から電話があった。


『あのね、今日…会えないかな?』


美鈴から電話があるだけでも十分ビックリしたのに、会いてぇなんて…


「…え、今日?」


テンパりすぎて思わず声が裏返ってしまった。


『うん…ダメ?』


「や、全然!余裕で空いてるし!」


首をブンブン横に振りながら、慌ててそう答える。


いつもと違って積極的な美鈴に戸惑いながらも、単純にすげぇ嬉しかった。


なのに、彩花ちゃんと来るって……


2人っきりじゃねぇのかよ!


1人ツッコミながらも、やっぱり嬉しさは隠し切れない。


例えオマケ付きでも、俄然勉強にやる気が出た。(笑)


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「あ、楓君!」


一輝と一緒に図書館から出ると、すぐに俺を呼ぶ美鈴の声が聞こえた。


「ずっとここにいたのか?中入ってくれば良かったのに…」


「うん、ホントはそのつもりだったんだけどね…あの雰囲気に耐えられなくて…」


「……確かに。受験生ばっかだもんな」