こんなに小さくて細い美鈴を、俺が守りきれねぇでどうすんだよ?


もう絶対そんな顔させねぇから…。


心の中で静かに誓った。



美鈴って呼ぶだけじゃダメだ。


こんな沢山の人がいても、迷わないように俺が導いてやんねぇと…


顔が熱くなるのを肌で感じつつ、美鈴に手を差し出す。


若干の間があって、そっと小さな美鈴の手が触れた。


「…ねぇ、今何て言った?」


俺より少し後ろを歩きつつ、美鈴は小さく呟いた。


「……ん?何が?」


分かっていたけどスゲー恥ずかしくて、わざととぼけた。


「ほら行くぞの後…」


「あのさ、言っておくけど…」


「…う、うん…」


「恭介さんに言われたって言うのもあるけど……俺がそう呼びたかったからだから。」


「……うん!」


数分待って、ようやくお詣りをした。


俺の願いはもちろん…


大学合格してサッカー続けて、美鈴とこれからもずっとこうして笑っていられること!


…ちょっと欲張りすぎ?


まぁ、細かいことは気にしない…(笑)


その後、美鈴の提案でおみくじを引くことになった。


「「どうか、大吉でありますように!」」


2人で手を合わせつつ、せーのっ!で1つずつ取った。