笑いがやっと納まった所で、俺は最後の場所に向かうべく、立川の方を見た。


「じゃあ、次行こっか!」


「え?まだ連れてってくれるの?」


「おぅ!もちろん★」


俺は気合いを入れ直して、歩き始めた。


向かった先は、何度か待ち合わせをしたことがある駅。


「到着!」


「…ここなの?」


立川が不思議な顔で俺を見た。


「まぁな!でも、もう少し時間あるな…」


「…時間?」


若干立川の言葉を無視して、言葉を続ける。


「立川、寒くない?」


「う~ん…ちょっと」


「じゃあ、飲み物でも買ってくるな!何がいい?」


「え!買ってきてくれるの?」


何故かオーバーリアクションな立川。


「あぁ!」


「じゃあね…レモンティー!」


「冷たいの?(笑)」


「温かいのっ!間違えて冷たいの押さないでね?楓君ならやりかねないから!(笑)」


「俺そんなアホじゃねぇし!じゃあ、行ってくるけど…もし知らない男に声かけられたら、大声で呼べよ?」


「大丈夫だよ!だって、ここから自販機まで10メートルぐらいだもん!(笑)」