『…………』


「?…一輝?」


『…ハァ~~。美鈴ちゃん、何でこんなヤツ好きになったんだ?』


「…な!しょうがねぇだろ?今まで女なんて興味なかったんだし…」


『……まぁ、そうだよな。お前にしちゃ、大進歩だな。』


「だろっ!?」


『……じゃあ、彩花から女向けの雑誌借りるから、明後日学校持ってってやるよ。それで勉強しろ。』


「わりぃな。」


『全くだ!感謝しろ!(笑)』


「はいはい。どうもありがとうございました!(笑)」


『あと、もうすぐクリスマスだから、空けといてもらえよ?』


「了解!じゃあ、またな。」


『おぅ!』


…クリスマスかぁ~。


空けといてもらうってことは、どっか行くってことだよな?


へぇ~、それも考えなきゃいけねぇのか…


付き合うって、色々大変なんだな。


でも、立川そういうの好きそうだし、電話してみっか!


俺は楽しみ半分、緊張半分で、通話ボタンを押した。


プルルル…プルルル…


『…は、はい!』


ビックリしたのか緊張したのかはよく分かんないけど、電話に出た立川の声は少し裏返っていた。


でもそのおかげで、随分緊張がほぐれた。