「……う~ん」


ハッと目を覚ました。


あれ…?


あたし、寝てた?


確か…楓君が男の人から助けてくれた気がしたんだけど…


まさか、全部夢っ!?


「…あ、起きた?」


少し離れた所で電話をしていた楓君がベンチに帰ってきた。


「………うん」


「「…………」」


「……あ、これ…ありがとう」


かけてあった上着を楓君に返す。


「……お、おぅ」


「「…………」」


そして、また沈黙。


「……ど、どう?大丈夫?」


「……え?」


「……気分とか」


「…あ、うん…」


とゆうことは……


やっぱ夢じゃない?


それじゃあ……


楓君に“好きだよ”って言われたことも…?


どっ、どうしよう?


あたし、そんな大事な場面で寝ちゃったってこと…?


“うん”って答えた気がするけど、返事になってないし。


ちゃんと言ったかも分かんないし…


最悪じゃん…。




でも……


1つ確かなことは…