「一緒にいた男?……って、楓君のこと?」


「うん、多分そいつ。」


「ど、どういうって…何だろ?友達の彼氏の友達、かな?」


「あ、じゃあ付き合ってるわけじゃないんだ?」


「つ、つきあっ…!?ないない!」


あたしはブンブン手と顔を横に振った。


「安心した~!」


何で?という顔で圭君を見ると、圭君はいきなりあたしの方を向いた。


「みっちゃん。俺幼稚園の頃からみっちゃんのこと好きだったんだ。俺と付き合って下さい」


「…………え?」


いきなりの展開に、その場に固まった。


あたしが放心状態だと分かると、圭君は顔を覗き込んできて言った。


「みっちゃん?返事は今じゃなくていいから、ちゃんと考えといてね?」


「えっ?あ、うん…?」


「はい、これ!」


「え?あ…ありがと」


渡されるまま、袋を受け取る。


そして圭君は手を振って、来た道を戻っていった。





ん?ちょ、ちょっと待って!


ジェスチャーをしつつ、あたしは頭を整理しようと試みた。


えっと、つまり…


圭君が、あたしを、好き…?


「…………」


…えぇえぇぇ~~~~~!?


あたし、今告白されたの?












そして今さらながら、事の重大さに気付いたんだ。