ジョーがテキーラ・サンライズの入ったグラスを見つめながらそう話すと…ヒロは…

「…そうでしたか…アキラがそんな事を…僕にはさっぱり分かりませんでした。それにしても…さすがですね、ジョーさんは…
アキラの考えなどをそこまで読めていたとは…僕にはただ…普段はとても落ち着いた性格のアキラが今日は営業中ずっと落ち着いていなかったから、なにかあるのだろうなとしか思えてませんでした…
まさか、佑一の為とは…」

事情が分かってヒロは理解すると共に少し胸を撫で下ろした…そんなヒロにジョーは…

「…でも、仕事は仕事です…あなたの部下は客であるオレに迷惑を掛けた…それは分かりますよね?ヒロさん…」