「…ヒロさんにとっては元彼女というだけの存在だったが、その友達はヒロさんと彼女の以前の関係を知ってしまったせいでヒロさんに気を使うようになっていた。
そんな友達にヒロさんは誠意を持って何度も後押しをした…しかし…どうした事か、その友達は引っ込み思案なせいもあり思い切って自分の気持ちを彼女に伝えられないでいた。
時は無情にも経つばかり…見兼ねたヒロさんはその友達の為を想い、彼女の誕生日を利用して告白をさせようとした。」

「…？」

「…そして、当日…計画通り彼女が１人で店にやって来た…そして毎週、決まった時間にやって来る常連の私立探偵も店に訪れて来た…
全てヒロさんの計画通りだった…あとはその探偵が女性の飲み物に仕込んでおいた青酸カリウムの存在に気付くのを待つだけ…
とても危険な事だがヒロさんは確信していた。その探偵が世間で凄腕の探偵と言われていたからこそ…」