放課後

「優梨ちゃん!」

「志帆ちゃん…どうしたの?」

帰る用意をしていると突然志帆ちゃんが来る。

「ちょっといいかな…?」

「うん」

私は志帆ちゃんと屋上に行く。

私たちは隅に並んで座った。

「どうしたの?」

「…やっぱり私拓海と別れる!」

「えぇっ?」

「拓海…まだ優梨ちゃんのことが好きだと思う。私もう耐えられないよ…」

「それはないよ」

「だっていつも優梨ちゃんと一緒にいるじゃん!いつも生徒会室行っちゃうから全然一緒にいられないし…私、一度も生徒会室にはいったことないんだよ?」

「それ、拓海くんに言ったの?」

「言えないよ…」

「言ったほうがいいよ!それに拓海くん、これからずっと付き合っていくのにいつも一緒にいたら飽きるって言ってたよ」

「でも優梨ちゃんとはいつも一緒にいても飽きてないじゃん」

「いつも一緒にいるわけじゃないよ。昼休みとかみんなもいるし、移動教室のときは志帆ちゃんと弘樹も一緒じゃん」

「でも…きっと優梨ちゃんのことが好きなんだよ…」

「そんなこと…あ…」