「優梨！今日はもうサボってデートしに行こうぜ！」

崚馬は私の肩に腕をまわして言う。

「サボるのはダメ！」

「えぇ〜。拓海はいいよなぁ〜教室でも優梨と一緒だし。休み時間も一緒にいるし」

「まぁねぇ」

「彼女に嫉妬されねぇの？」

「優梨はいいんすよ。他の女子と仲良くしてたら嫌みたいですけど」

「なんで優梨はいいんだよ！」

「さぁ？崚馬くんの彼女だって知ってるし俺も今さら優梨と仲良くしないでとか言われても困るし」

「優梨…拓海に気がいくことはないよな…？」

「当たり前でしょ！」

「崚馬くんも優梨が教室にいるときに全然知らない男と仲良くしてるより俺といたほうが安心じゃないすか！」

「ん〜まぁそうだな」

「崚馬は教室にいるときどんな感じなの？」

「俺らいつも３人でいるし」

「まぁ女とはそんなに喋ってねぇよ」

「そんなにってことはちょっとは喋ってるんすか？」

「そりゃあ喋るときもあるでしょ」

「じゃあ龍治も女の子と喋ってるの？」

沙羅が心配そうに言う。

「極力喋んないようにしてるよ」

龍治さんは沙羅の頭を撫でる。