次の日、休み時間私は沙羅の教室に行った。

「優梨…」

遊助はドアから一番近くの席ですぐに気づいてくれた。

「遊助…なんか元気ないね?」

「真理子入院してんだ」

「えっ?」

「俺のせいだ…」

「どうして…」

「真理子もう長くないって…俺のせいで走ったから…」

「走った…?」

「心臓が悪いから走っちゃダメなんだよ」

「優梨!」

沙羅が駆け寄ってくる。

「またな」

「うん…」

「行こう!」

私は沙羅と屋上に行く。

「それで昨日どうなったの?」

「やっぱり浮気したって…。同じクラスの女に誘われてついホテルに行っちゃったんだって」

「えぇっ!?」

「許せない…」

「沙羅…それでも丹羽さんのことが好きなの?」