「あの!丹羽さんに何か聞いてませんか?」

弘樹はみんなに聞く。

「さぁ〜…拓海は?」

慎司がちらっと拓海くんを見る。

「俺は何も…。崚馬くんは?」

「ん〜」

拓海くんにポンポンと叩かれてダルそうに起きる崚馬。

「何?」

「丹羽さん浮気してるみたいなんですけど…何か聞いてませんか?」

「あぁ…あいつに1人の女だけを愛するなんて無理なんだよ」

「え?」

「今はあの子が龍治を求めてるから付き合ってるだけ。だから浮気とか気にしてたら付き合っていけねぇよ?」

「そんな!沙羅は本気で丹羽さんのことが好きなんですよ!」

「…見てりゃわかる」

崚馬はジッと弘樹を見つめる。

「お前がもし、あの子のこと本気で好きなら無理矢理でも奪え。きっとこれからも龍治があの子一筋になることはない。一緒にいる時間が長くなればもっと傷が深くなるから…今のうちに奪ってやれ」

「…はい!」

「ごめんな…。龍治も悪いと思ってると思う。でも無理なんだよ。龍治は愛し方を知らないから…」

「つぅかさ…拓海彼女いるんだよな?」

慎司がいきなり口を開く。

「いますよー」

「いつもここにいるけどいいのか?」

「あんま長く一緒にいるのもどうかと思って…。でもたまにデートとかしてるんで、問題ないっす」

「ふぅ〜ん…。好きならもっと一緒にいたいとか思わないの?」

「そうっすか?これからもずっと付き合っていくのに毎日一緒にいたら飽きません?」

「でも…好き同士なら飽きないんじゃないの?崚馬と優梨だって全然飽きてなさそう」

「あの2人はもう別格ってゆうか…叶いませんよ」

「羨ましいか!」

崚馬たちはじゃれあっていた。