次の日、学校に行くと弘毅くんが駆け寄ってくる。

「おはよー優梨!」

「おはよう」

「今日も一緒に生徒会室行っていい?」

「え…」

「ダメ…?」

「ごめん…。慎司も崚馬もいるし…」

「ちょっとでいいから!」

「う〜ん…」

「じゃあお昼ご飯一緒に食べない?」

「え?」

「まだ一緒に食べる人とかいないし…」

「あ…うん」

「やったぁ!」

「ついてくんな!」

廊下から崚馬の不機嫌そうな声が聞こえる。

廊下を見ると崚馬と菜々ちゃんがいた。

「いいじゃないですかぁ」

「俺は優梨に会いに来たんだよ!」

「私も優梨ちゃんに会いに行くんです!」

「お前は来んな!」

「崚馬先輩、私のこと嫌いなんですか…?」

「…嫌いっつぅか…俺は優梨しか見えねぇから他の女と仲良くする気はねぇの」

「友達で充分なんで!」