小川くんの足の速さに必死についていって着いたのは生徒会室。

「一緒に生徒会はいろうぜ!」

「へっ?」

小川くんは生徒会室のドアを開ける。

中にいたのは、なんとカラフルな髪の人たち。

「おっ!なんだ拓海ー彼女か?」

金髪の人がニヤリと笑う。

「まぁそんなとこっす」

「ちょっちょっと小川くん!」

「俺ら生徒会はいることにしたんすよ!いいっすか?」

小川くんは私の肩に手をまわす。

「いーよ」

オレンジ色の髪の人が即答した。

「おい!生徒会長は俺だぞ!」

えぇ!?この金髪の人…生徒会長なの!?

そしたら茶髪の人とかオレンジ色の髪の人は生徒会員!?

「ねぇ小川くん授業始まっちゃうよ?」

「わかってるよ」

「じゃあ教室行こうよ」

「やだ。お前早く挨拶くれぇしろよ」

「え?あ…桜庭優梨です」

「優梨ちゃん可愛いね!俺丹羽龍治!よろしくね」

オレンジ色の髪の人だ。

「南雲崚馬!よろしく!」

金髪の人だ。

「矢神慎司」

茶髪の人だ。

「よろしくお願いします!行くよ小川くん!」

私は小川くんの腕を引っ張ってドアを開ける。

「また後できまーす!つぅかお前さぁ授業さぼるくれぇいいだろ」

「よくない!ていうか勝手に生徒会員にしないでよ」

「いいじゃん!みんなめちゃくちゃ良い人たちだぞ!ぜってぇ楽しいよ!」

「はいはい」

「つぅかさぁ名字で呼ぶのやめてくんない?」

「え?じゃあなんて呼べばいいの?」

「拓海」

「わかった」

私たちはなんとかチャイムがなる前に教室に行くことができた。

休み時間になった瞬間、弘樹が私の席にきた。

「お前…」

弘樹は拓海くんをチラッと見て私の耳に顔を寄せる。

「不良と何してたんだよ」