次の日、朝も昼も生徒会室に行ったが崚馬さんの態度はいつもと変わらなかった。

放課後も何もなく私は家に帰った。

お風呂に入って寝る準備をしていると携帯が鳴った。

崚馬さんだ。

「もしもし」

「今出てこれるか?」

「あ…はい」

「下で待ってるから」

窓を開けると崚馬さんがこっちを見上げていた。

私はさっと身だしなみを整えて外にでる。

私たちは公園に移動する。

崚馬さんはなかなか口を開かない。

しばらくするとふぅーっと深呼吸する崚馬さん。

「好きだ」

崚馬さんは真っ直ぐに真剣な目で私を見る。

「私も…好きです」

私は嬉し涙を流しながらそう言った。

「優梨…」

私たちはずっと抱き合っていた。

「なんかいっぱい言うこと考えてたのになぁ…あれしか頭になくなった」

崚馬さんははにかみながらそう言う。

「今言ってくださいよ」

「もう忘れた」

「言ってくださっ」

崚馬さんは私の口をふさぐ。

甘くてとろけそうなキスだった。

次の日、登校中に遊助に会った。

「おはよ」

「おはよう。真理子ちゃんは?」

「俺には…あいつは重すぎるよ」

「なんかあったの?」

「俺…優梨と別れたくなかった…」

「え?」