次の日、登校中に志帆ちゃんに会った。

「志帆ちゃん!おはよう!」

「あ…優梨ちゃん…おはよ」

「どうしたの?」

「…今日の昼休み話したいんだけど…」

志帆ちゃんは深刻そうな表情で言う。

みんなとはいつも約束してるわけじゃないし…。

「いいよ」

「ありがとう」

学校に着くと玄関に真理子ちゃんが立っていた。

「ちょっといい?」

そう言われ私は真理子ちゃんと人のいないところに移動する。

「遊助に近寄らないでって言ったでしょ」

「私は別に…」

「あなたは遊助がいなくても普通にいられるでしょ!私は遊助がいないとダメなの!!」

「え?」

「私…病気もってるの。だから遊助がいないとダメなの!!」

「私、真理子ちゃんから遊助をとろうなんて思ってないよ」

遊助が決めたことだもん。

「じゃあ遊助に近寄らないでよ」

真理子ちゃんはそう言うと去っていく。

病気って…何だろう。

昼休み

「拓海くん!今日ちょっと用事があるから屋上行けない」

「えっ用事って?」

「友達が困ってるの」

「そっか。じゃあ伝えとくよ」

拓海くんがいなくなってから私は志帆ちゃんと人気のないところにいく。

「話って?」

志帆ちゃんがなかなか口を開かないので私はそう聞く。

「…私、中学の頃拓海と…付き合ってたの」

やっぱり…。

「そうなんだ」

「私から振ったんだけど…私、まだ拓海のことが好きなの」

「うん」

「拓海、生徒会の人たちとつるんでから、喧嘩ばっかりしてタバコとかお酒も飲むようになって…。私の親が拓海とは関わらないほうが良いって…。私もなんだか怖くなっちゃって別れたの。それから拓海もっと荒れちゃって…。でも不良になっても拓海は拓海だって気づいて…。気づいた頃にはもう遅かったの。拓海は女の子とっかえひっかえで遊んでて…。私告白したんだけど…すごい冷たくされて…」