「直人は優しいし、かっこいいし、大人だし
あたしに釣り合うような相手じゃないって分かってるんだけどさ〜…
一度好きなっちゃうとどう仕様もなくなっちゃう。
前にね、恋するのが怖くて誰とも付き合う気になれないって言われたの。
でもこないだ、直人にいきなり呼び出されて何かと思ったら好きな人が出来たようなことをほのめかされて、
どんな人か気になってたら、
今日の朝さっき会った綺麗な人と楽しそうに話してるとこを見ちゃったんだ。
あたしにはあんな顔したことないのに…
そんな現実を目の当たりにしたのに、まだ諦められないの。
もしかしたらいつかあたしの事好きって言ってくれるかもって考えちゃう。
やっぱりあたし、どうにかしてるよね。
学校いっても、友達と話しても、お酒飲んでも…
朝からずーっと心がもやもやしてるし。
もう彼のことしか考えられないの。
今まわりに誰もいなかったらきっとおかしくなってたと思うよ…
何してたかわかんない。
だから岩崎、本当に今日はありがとね」
一通り大まかな流れを物凄い勢いで喋った。
こういうのをマシンガントークって言うんだろうなぁ。