「それで、あの先輩とはどういう関係なの?」


全て見透かされたような口調で少しだけ怖くなったが、あたしはためらう事もなく話をはじめた。



「彼とは普通にサークルで知り合って、ただ純粋にあたしは彼に憧れてた。
偶然マンションが同じだって知って、よくお互いの部屋に遊びにいくようになったりして、何の問題もなく仲良くなっていったの。
でもそんな順調にいくわけなくて、数ヵ月前からあたしは、彼のセフレってポジションになっちゃった。
よくないのは分かってるけど、心地よくて止められないんだよね」


自分でも驚くくらい正直に今までのことを話していた。
岩崎はたまに頷いたり、相づちを入れたりしながらただ真剣にあたしの話に耳を傾けてくれている。

こんなに真剣に誰かに自分の話を聞いてもらえるとつい嬉しくなってしまうものだ。
一度話し始めたら、あたしの口は止まることを知らなかった。