「今の知り合い?」


今のやりとりに圧倒されたのだろうか、
少し遠慮がちに岩崎が聞いてきた。


「うん、うちのサークルの先輩なの」


「ふうん…とりあえず話は落ち着いてから色々聞かせてもらうから。
部屋まで案内してよ」


そう言いエレベーターに乗り込むと、自分の部屋のある5階のボタンを押した。