何とかして早くこの場から逃げたい。 自分の体温がみるみる下がっていくのが、自分でもよくわかった。 「何? トモちゃんの彼氏さん?」 「いいえ、お友達です」 今あたしはうまく笑えてるのかな… 「いいな〜 たまには俺も呼んでよ」 「ちょっ…」 「冗談だよ。 じゃあまたね」 いつもみたいに意地悪な笑顔でそう言った。