真由美:由利!ランチ行こっか。

私:う、うん。先に行ってて。

真由美:オッケー。

私はロッカールームへ駆け込んだ。携帯をひらく。

【Eメール 1件】

やった!

思わず声が出そうになる。

開いてみる。

純さん:【今、空港についた。これから一度会社にもどるよ。18時に逢える?】

私:【大丈夫!仕事終わったら連絡するね】

純さんは私の大切な人。

離婚する少し前に知り合って、離婚後も私を支えてくれた。

ただ、

彼には家庭がある。

出会った時から既に彼は家庭を持っていた。

だから、決して結ばれることはない。

そんな恋を今している。

今日は彼が出張から戻る日。

メールが来る予感が当たった。

1週間ぶりに純さんに逢える!

私はにやけた顔で携帯をカバンに戻した。

その時だった。

後ろから誰かに肩を叩かれた。

振り返るとそこには明宏がいた。