「おは〜」
「あ、香奈おはよ」
今さらっと挨拶してきたのは、恩田香奈
「あ、夕花おはよぉ〜」
可愛らしく挨拶してきたのは、島崎絵莉。
二人とも、あたしの友達
一般的には多分、親友。
あたしは、この言葉が好きじゃないんだけどさ。
「うちさぁ〜」
「まじ?」
「あははっ」
いっつも通り、他愛ない話をしてると
「夕花〜っ!」
「え?…あ、てっちゃん!」
「え…!?白雪先輩?」
「おっはよ〜♪」
「おはよ。」
「ね!今日も一緒に帰らない?」
「え?」
「あ、嫌だったらいいけど…」
あ、またシュンとした顔
ヤバイ、また心臓が煩い
「や、別に嫌じゃないで…嫌じゃないよ?」
「…そう?」
敬語で喋りそうになったのが分かったみたいで、てっちゃんは妖しくニヤリと笑った
その笑顔は凄い艶やかで、キレイで…
「じゃ、迎えにいくね!」
てっちゃんの声で、意識を戻した