着いたらタイミングよく電車が来て、今は電車の中
ここ、七川駅から星空駅まではだいたい20分程度。
近くもなく、遠くもなく、話すのには丁度いいくらいの時間
「ていうか、せん…てっちゃんも星空町に住んでるの?」
「今、先輩って言い掛けたでしょ?…残念、キスするチャンスだったのに笑……そうだよ!てっちゃんもって事は、夕花も?」
「チャンスとか、もう二度とさせるか!…うん、あたしも。…家、近いんだね」
そう、また先輩って言い掛けた。
もう一回言ったらまたキスしてくれるのかな
…て、まじ何考えてんのあたし…。
「でも星空なんて、メルヘンな名前だよね。」
「それ、ずっとあたしも思ってた。」
「何かね…昔…」