恐怖はなかった。

過度の興奮状態だったのか、怒りに我を忘れたのか。

ともかく俺は、対獣刀と12ミリアサルトライフルを手に、九条に群がる朱雀の群れへと突進する!

俺などには目もくれず、九条の肉体に牙を、嘴を突き立てる朱雀達。

その身に、12ミリアサルトライフルをフルオート掃射!

「!!!!!」

食欲に任せて周囲の警戒を怠っていた朱雀達は、回避すらできずにその弾丸の雨を浴びる事となった。

悲鳴を上げ、翼を広げて空中へと逃げようとするが。

「おぉぉおぉあぁぁぁ!」

俺は逃がさない。

逃がすものか!

憎しみとも言える強い怒りの炎を纏わせた瞳で見据え、刀を縦一文字に振り下ろす!