先に降下した『金剛』装着者…御手洗少佐、早乙女大尉、ドルフ大尉の三人は、パラシュートによる減速を始める。

そこへ襲い掛かる褐色の怪鳥、朱雀!

彼らは手始めに御手洗少佐に食らいつくが。

「!」

『金剛』は近接戦闘用機械甲冑という事もあり、重装甲だ。

如何に鋭い牙と嘴を持つ朱雀でも、これを破壊する事は容易ではない。

その隙に、少佐は右腕部のパイルバンカー(杭打ち機)を朱雀の腹に押し付けた。

同時にパイルバンカーが作動する。

50センチはあろうかという特大の特殊鋼製の杭が、大型シリンダーのピストン運動によって朱雀の腹に何度も突き刺さる!

甲高い断末魔の声を上げる朱雀。

体液を撒き散らし、華奢な体を貫通されて、一匹の朱雀は地面へと墜落していった。