作戦説明が終わり、俺達は速やかに甲冑の装着後、準備された輸送機に搭乗する。

「『金剛』装着者はパラシュート装着を忘れるなよ。金剛には航空性能はないからな」

御手洗少佐が言う。

「……」

俺のそばには、『疾風』を装着した九条が寄り添っている。

…出撃直前にあんな会話を交わした九条がそばにいるのは、何となくぎこちなくなる。

それを、俺達が緊張していると感じたのだろうか。

「大丈夫よ二人とも。落ち着いて深呼吸して」

同じ『疾風』を装着した舞姫が、リラックスさせようとする。

「訓練と同じ事をすればいい。お前達は十分実戦に耐えうるように私達が鍛え上げているんだ。自信を持て」

同じく『疾風』を装着した白夜大尉が、静かな声で言う。

「…了解」

俺はやや掠れた声で頷いた。